犯罪コレクターの独白

「それで、お母さんは何をしているの?」

「ああ、今日は二人の誕生日だから、お気に入りの茶碗を使おう、と思って見比べていたの」

平和だな、と羨ましくなった。

「ねえ、どうしてお母さんは茶碗を集めているの?」

私の問いに、暫しぐっと詰まったような母だったが、言葉を紡いだ。

「私が今まで生きてきた証として、集めたかったんじゃないかな。これだけ集めてこられたのも、私がそれなりに生きてきたから」

「ふうん。面白いね。僕、部屋に行くよ」

幸い、名護家は子供が二人だということで、それぞれの部屋があったのだ。