犯罪コレクターの独白

やはり、私は透明人間なのだ。

マイホームを買う資金のために引き取られた、透明人間。


虚無感が、指へ力を送った。

十円ガムを、掴む。


若い女性が、扉の前へ立つ。

私も、その隙に店を出た。


誰も、気付いてくれなかった。

私は『ここにいる』という事実に――。