犯罪コレクターの独白

「いよいよ出産予定日が近付いた日。二人とも早くに両親を亡くしていたため、頼れる者がいなかった。それも災いしたんだろうな……」

自分の過去を思い出したかのように、涙声になる王様。

「仕事から帰った剛志は、突然苦しみ出した雅恵を目にした途端、怖くなって飛び出してしまった」


冷静そうだった別所さんが、そのような行動を取ったとは驚きだ。


「それから剛志は、ふらふらと街を彷徨っていた。一方、雅恵が発見されたのは翌日になってから。かなり危険な状態だった。胎盤が二重に巻き付いていたとか……」

目から溢れ出した液体を、王様はハンカチで拭った。

「結局、胎児は助かったものの、雅恵は、亡くなった」