犯罪コレクターの独白

「別所剛志君を殺めてしまった名護秀俊君、ようこそ」

声のしたほうへ目を向けると、一人の人物が豪華な椅子に腰掛けていた。


爛々と輝く目。

立派な鷲鼻。

真一文字に結ばれた口。

胸元まで伸びた、白い口髭。

皺の多い、白っぽい肌。

頭の上には、王冠らしきもの。


――きっと、ここは透明人間の国で、目の前の人物が王様なのだ。


透明人間の国、と推測してみても、風景はつい先程までいた日本と然程変わりない。