「あそこにある、巨大な『食料置き場』に興味を抱いたことはなかった?」

別所さんの話は単刀直入に、とはいかなかったようなので、拍子抜けする。


「特にはありませんでした」

「そうか。実はね、あそこには大きな秘密が隠されているんだ」

「どんなものなんですか?」

私の問いに、別所さんは予想だにしない答えをくれた。