そう考えた私は、数ヶ月の間、罪を犯すことなく過ごした。

連続猟奇的殺人事件は、現在迷宮入りしている。

事件のほとぼりが冷めた頃、私は犯行に使った折り畳み式ナイフとメスを、捨てた。


機嫌が良くなった別所さんとの生活にもすっかり慣れ、快適さを覚えている。

別所さんとの同居生活も、明日で六年目を迎える。


つまり――。