「秀俊君、お父さんだよね?」

腫れ物に触るように、別所さんが尋ねる。

憐れみを含んだ目だ。

「はい。少し、一人にさせてもらえませんか?」


私は、自室に篭った。

遂に、殺ってしまった。

一時の憎しみが凶器となった殺人。