犯罪コレクターの独白

数日後、私は法子の部屋へと呼び出されていた。

「これ、私から」

いきなり封筒を差し出され、『臼井喜成』は戸惑いを隠せない。

――中には、札束が入っていた。


「やっぱり私、喜成の夢を応援したいの」

「でも……」

「素敵な指輪をもらったんだから、おあいこでしょ?」

アクアマリンがきらり、と光を放つ。