犯罪コレクターの独白

「僕が書いた小説、完結したんだ」

ワープロ打ちの紙を取り出す。

タイトルは、『犯罪コレクターの独白』だ。

主人公の名は、『名護秀俊』。

つまり、『名護秀俊』の自伝なのだ。


そうとも知らず、私に問う法子。

「読んでもいい?」

私は、頷いた。