犯罪コレクターの独白

「秀俊君、君は今日初めて外出したんだよね?」

「はい」

「それも、私から君のご両親に頼んだからなんだよ」

だとすると、私は病弱ではない、ということなのだろうか。

「じゃあ、僕は身体が弱いわけではないってこと?」

「ああ、君のご両親はそう言い聞かせていたのか。君は、透明人間だということ以外は、『普通』の人間と同じだと思うよ」

「そう……」

もはや、私の頭は正常に動いていなかった。