犯罪コレクターの独白

少し開けられた窓から、穏やかな春風が入ってくる。


さわさわ、と揺れる書類達。

書類の上には何らかの重いものが置かれているので、飛ばされることはない。

ただ、それらは、恥ずかしがりながらも、楽しんで踊っているようだった。


別所さんは、ちらりと踊り子に視線を投げ掛けると、先を続けた。