犯罪コレクターの独白

「突然すみません。僕、あなたの後ろの席に座っていたんです。だから、顔色が悪そうなあなたが気になっていました」

私の言葉に、彼女は幾らかほっとした表情を見せる。

「大丈夫です。ただ私、極度に緊張する性格なんです」

「そうですか。図々しく、すみませんでした」

謝る私に対し、彼女は首を横に振る。

「いいえ。こんな私のことを気に掛けてくれた方がいたのは嬉しいです」

そこで、彼女はにっこりと笑った。

青白い顔に浮かぶ笑顔もそう悪くはない、と思った。