犯罪コレクターの独白

或る日の夕食時、私は別所さんに尋ねた。

「この家では食べ物が不足していませんが、どうしているんですか?」

「透明人間の国から、適度な量の食料を支給されているんだ」

「凄いですね」


実際、後になって知ったことだが、別所さん専用のポストがあるのだ。

ありがたいことに、別所さんは英検の検定料を出してくれた。

が、受験票に偽名を書いたのは私だ。

『臼井喜成(うすい よしなり)』だ。

別所さんには言い訳をしていた。


そして、遂に十月の一次試験の日が訪れた。