四月三日、つまり十九回目の誕生日に、私は一つの行動を起こした。


『この家を出て、何とかやっていきます。

心配しないでください。

今まで本当にありがとうございました。 秀俊』


書き置きを残し、深夜に私は名護家を後にした。

勿論、クローゼットの中に隠していた紙幣や、英語の問題集を携えて。