父は、あっさりと不倫の事実を認めた。

だが、両親に離婚の意思はないらしく、当分別居することとなった。

名護家を父が出て行き、珠希の学費は父が負担するようだ。


また、母はそのような状況に陥ったため、パートを続ける決意をした。

「何事にも負けてられないの」

独り言のように、呟いた。