犯罪コレクターの独白

透明人間のまま、私は或るラブホテルへと足を伸ばした。


意外と施錠を忘れられた部屋が多い。

私はいちいち部屋の中を確認した。

見知らぬ男女の交わりを覗き見したい、という願望はさらさらない。

目的は、ただ一つだ。


とある部屋のドアを開けた私は、ほくそ笑んだ。