このままずっと佇んでいたら、外見だけは真っ白になれるかもしれない。 けれども、雪は私の心までは白く染めてくれない。 人間への復讐に燃える、黒い心は変化しない。 ぼんやりしていても、『無』だ。 私は、足を踏み出した。