犯罪コレクターの独白

犯罪という名の、人間への復讐を計画した私は早速、実行する。


透明人間の私にとって、空き巣はいとも容易く成し遂げられる業だった。


私は、現金を集めることを決意していた。

しかも、一万円札限定だ。


自室のクローゼットに、紙幣を隠している。

だんだん高くなっていく紙を見る度、私の満足感も膨らんでいった。