犯罪コレクターの独白

「ごめん。こんなしんみりした話をするつもりではなかったんだけどな」

「いいえ。あの、もし良ければ詳しく聞かせてもらえませんか?」

すると、別所さんは哀愁の漂う瞳をこちらに向けた。

「今はやめておこう。けれども、いずれ話す機会は来るよ」

テレビを見た時、気になる所でCMが入った際のような気分だった。

「遅くなったし、そろそろ帰ろうか。家まで送っていくよ」

「すみません。ありがとうございます」

再度、強い風が吹く。

潮の匂いが、鼻腔をくすぐった。