泣き止むと、私はお土産のたこ焼きを取り出した。

「これ、お土産です」

すると、別所さんはなぜか小さく笑った。

「ありがとう。まずは、お土産か。律儀だね」

「だけど、いちいち僕の身に起こったことを聞いてもらうのも、嫌でしょう?」

「そんなことないよ。私を頼ってくれる、というなら嬉しいしね」

よく考えてみれば、最も心の拠り所としていたのは、別所さんだろう。

共通点があるのだから。