梅田で、佳波と私ははぐれてしまったのだ。 いつもは易々と通れていた人込みが、人間になったことにより、苦戦を強いられていた。 増して、私達は人間としての人込みに、全く慣れていなかったのだ。 「秀俊ー」 その時、愛しい声がした。