犯罪コレクターの独白

「佳波の髪って、本当に綺麗だ」

独り言のように呟いたが、彼女の耳朶に触れていたらしい。

「照れるようなことをさらっと言わないでよ。秀俊は髪、どうしてるの?」

「自分で切ってるよ」


そうなのだ。

十二歳までは母に切ってもらっていたが、こそばゆくなって、それ以後は自分で済ませるようになっていた。

「ふうん。それにしてはうまいね」

感心したように、佳波が口にした。