犯罪コレクターの独白

新幹線はガラガラで、佳波と私は空いた席に座っていた。


大阪に到着すると、目立たぬ場所で人間になる。

『電車移動を終えたら、人間として旅行を楽しもう』

これが、私達の決めたことだった。


『23 59 59』

『169』

突起を押した途端、デジタル盤の下で動き始めた数字を、私は愛おしい気持ちで眺めた。