犯罪コレクターの独白

一日だけ、佳波と人間になったが、実感は湧かなかった。


毎月の携帯電話の通話代は、要領を覚えた空き巣により補っていた。


年は変わり、珠希の大学受験が迫っていた。

彼女は自宅から通うことのできる、国立大学が第一志望大らしい。


そんな或る日、佳波が私に言った。

「ねえ、付き合ってから半年記念に、泊まりでどこか行かない?」

「どこかって? しかも、僕は……」

「場所は大阪。私にいいアイディアがあるから」

佳波の考えに従い、私は或る場所へ向かった。