犯罪コレクターの独白

「秀俊は人間になったこと、ある?」

初めてのデート帰り、佳波が尋ねてきた。

デート、といっても無料で恋愛映画を観ただけだったが。

「ううん。佳波は?」

「私もない。今日みたいに、お金を払わずに映画鑑賞するのが楽しかったから。でも……」

幾らか躊躇した後、思い切ったように佳波は言葉を発する。

「連絡を取れないのは不便だから、明後日、人間になって携帯電話を買いに行かない?」

良いアイディアだと思い、私は首を縦に振った。


問題は、金銭面だ。