犯罪コレクターの独白

犯罪を重ね、英語を勉強しながら、三年数ヶ月が経過した。


この日も珠希は高校の夏期講習、母はパートだということで、私はふらふらと街を歩いていた。

そんな時だ。

「ねえ、あなた」

左腕を掴まれ、目を見開いて振り向く。

涼しげな水色のワンピースを着た、若い女性が立っていた。

薄い茶色の大きな瞳。

顔のパーツの製造過程で、付け忘れて慌てて作ったのでは、と思ってしまう程、小さな鼻と口。

背中までありそうな、風によってそよそよと泳ぐ、茶色がかった髪。

「やっぱり。私も透明人間なの」

自分の左腕を示して、彼女は口を開いた。