そんな事を考えていたら、いつの間にか午前の授業が終わっていた。


「朔、お昼食べよー」


遊佐が手提げ袋を持って私の席の前に座る。


クラスの大半は学食だが、私と遊佐と他に友達3人で構成されている私のグループはお弁当派だ。


麻紀と朱奈と理恵とは高二になってから仲良くなったので2ヶ月くらいしかたっていないが、気の合う仲間といった感じだ。


私達5人は私の席がある窓際に集まってお昼を食べるのが常だ。


「朔ちゃん、授業中ずっと呆けてたよね」


「そーそー。どうしたん?」


朱奈と理恵がからかうように聞いてきた。


そんなに阿呆面をしていたのだろうか。


「え?えーと……な、悩み事?」