声にのせて


「でもねー、何度もご飯食べにいってるのにね

ご飯以外の遊びつれてってくれないの」

あたしのこと好きじゃないのかなー、と

美詞が寂しそうに呟く

二人は お互いの気持ちを知っている分

夏川くんの気持ちを

直接的に表現しない言葉を選んだ

「好きじゃなかったら

そんな何度もご飯いかないんじゃない?」

でもー、美詞は呟いた

「みこちゃん、じゃあ誘ってみよ!

食事以外の場所いこう、って」

「断られたらどうしよー」

「大丈夫に決まってんじゃん、だって夏か…」

えみは口を止め、苦笑したように

汐里を見た

「大丈夫、言葉にしないと伝わらないよ?」

汐里がぽんっと美詞の頭を撫でた

いつもえみがしてくれたように