「ふっ…ふん!見損なった!」 女の子は怒りで顏を真っ赤にして 立ち去ってしまった。 「………」 取り残された私たち。 先に口を開いたのは千尋で。 「真紘、帰るぞ」 「うっ…うん!」 歩き出した千尋の後ろを慌ててついて行く。 「ごめんな、付き合わせて。…お前、なんか顏赤くね? どした?」 歩きながら不思議そうに私の顏を覗きこむ。