だから俺を好きになれっ!





ーガチャ



「…何してんの?真紘」




「きゃあぁあぁ!」




目を見開いて私を見下ろす千尋。


どうやら、私が感傷にひたっている間に扉の前まできていたらしい。


てゆーか、

み…見つかった!



とりあえず…なにか言わないと!!



「う…うん。まあ、うん!」



「ふはっ」



うろたえる私を見て

小さく笑う千尋。



怒られると思ったのに…



いつもとかわんないじゃん。




ちょっと拍子抜け。