薇姫/獣帝





『何で俺が………』


まだ足掻く私は実に滑稽なんだろう。



「まぁ、まぁ。


獣帝は良い所だから。


絶対琉稀気にいるよ!」


芦屋の言葉に秋庭も青海も赤梨も頷いた。



………そこは全員意見合うんだな。



私は溜息を吐きながら窓の外を見た。




あの後乗せさせられたのは、高級車(らしい)。



前にも言ったが、私は車の違いなど解らない。




ただ、座席は凄く座り心地が良かった。




無理矢理入れられた車の中で寛ぐ私もどうかと思ったけど、気にしない事にした。



私は目を瞑って窓にこめかみを当てた。





あぁ……………



「…おい?」




意識が遠のいていく…





私の意識は、すぐに切れた。