「ーー親父?」 ゆさゆさと体を揺すっても何も反応しない。 掌に触れた肌も冷たい。 「なぁっ………」 返事しろよ。 寝ていても、ぜってぇ「あと少し…」とか言ってくれたじゃねぇか。 なぁ……… 「なぁっ………‼」 思いっきり腕を掴んで泣き叫んでも 親父の優しい瞳が開かれる事はなかった。 死因なんて解らない。 何で? 何でだよ………‼ 悲しみの次は怒り。 感情は高ぶって拳を強く握りしめた。 医者に問いただしても何も答えない。 ーーー誰も教えてくれないなら、 調べてやるよ。 自分で。