「俺の女になって、









俺の幸せとお前の幸せ。













俺の苦しみとお前の苦しみ。














全て分け合え」






















來哉は甘く呟いて私の口を塞いだ。















塞がれている口の中で言葉をこぼした。













『苦しみはあげないけど、




幸せはできるだけあげる。』




















どんなベタな話だ、と嗤われてもいい。






最低な女だ、と罵られてもいい。











ただ、











幸せにしたいと願った。

























仲の悪い神様は、私達を引き離すだろうか?









それならそれでいい。














でも、









引き離そうとすればするほど、私は手を離さなくなるだろう。


























ゆっくりと押し付けられていた唇を離して近距離で額を合わせ見つめあった。