『……私には、双子の弟が居たんだ。
楼稀-Roki-っていう……
物心ついた頃にはいつも隣で私の服の裾を握っていた。
紘とは7歳かな…それくらいに親に引き会わされて…
かといって、仲が良くなったからそれ以降はよく紘が藍城に来たり私達が氷室に行く事もあった。
……楽しい日々、と言ってもよかったよ。
でも、その頃…物心ついた頃には、極道の仕事としての訓練をしていた。
年が重なるたびに量と質は上がっていく…
大変だったけど、楼稀にさせたくなかった……
楼稀は生まれつき肺が弱かった。
だから、走る事、ましてや過激なトレーニングなんて出来なかった。
10歳の頃には既に、私は組の奴等と合わさっても上の中位には居た。
……ある日、突然楼稀がトレーニングに参加し出したんだ。
そんなくらいに私は組で本格的な仕事をする様にもなっていた。
もちろん、楼稀を止めたけど無駄だった。
楼稀は昔から頑固だったから……
組長……父親にも頼んでやめさせようとしたよ。
でも、父親も何も言わなかった。
ただ、トレーニングを私の時と同様黙って見てるだけだった。
……1年だけ大学に行って勉強した。
私達は元々頭がよかったし、1年で全てが備わった頭になった。
…正直、楼稀は4年間そこにおいといて極道の期間を忘れさせようとも思った……
戻って来て少ししてからすぐに楼稀も仕事に加わる事が命令された。
楼稀は喜んでいたけど、私は反対した。
でも、何も聞いてはくれなくて……
楼稀も、私も命を投げる様な仕事を共にする様になった。

