「おっし、もうすぐ何か色々くるから覚悟しとけー」
学級委員が口元を引き攣らせてドアを見た。
その行動に嫌な予感がして少し教室の端に避難した。
…………-----…
……
…ドド…
漫画の様な地響きが聞こえてきて、背筋が冷たくなっていくのを感じた。
「尚くん~透璃くん~!」
……あぁ、死ぬ。
教室に入ってきたケバい女軍団の混じり合った香水の匂いが鼻を掠めて吐き気がした。
「紘さまぁー!」
「きゃぁぁああーー!」
煩い、お前等は猿か‼
と叫びたくなる衝動を抑えて教室の端に縮こまっていた。
紘は嫌そう…てか不機嫌そうに女に触られている。
少し笑えてこれは、執事でも何でも無くホストだと確信した。
「琉稀ぃ~」
尚の大声で私の笑みはどこかに消え去った。
尚が抱きついてきてそれを払いながら恐る恐る教室を見渡す。
そこにはケバい女軍団が私を見て目を見開いていた。
……ヤバイかも…
「きゃぁぁぁああああーーー‼」
……ビリビリと鼓膜を焼かれる様な痛みに叫びそうになった。
『……』
「琉稀、指名殺到!」
ぎゃはははと学級委員は笑いながら私を指差していて、漢字間違えてる。
「やぁぁん、かっこいぃぃ」
「ノーマークとかマジヤバぁ!」
沢山の猿女は私を見ながら顔を赤らめる。
そんな様子に過ごし寒気を覚えながら足を踏み出して客のいる机と椅子に向かった。
『……お呼びでしょうか?』
「「「きゃぁぁあああ‼」」」
叫ぶ猿女に殺意を覚えながらも営業スマイルを崩さなかった。

