ーーーーー
執事でもこんなの着ないだろ、と思う程のホストって感じの服…
を、着た私。
ありえない。
心底この姿を否定しよう。
私は願う様に頭を振りながらしゃがんだ。
灰色のカッターシャツと黒のネクタイ、黒の銀のストライプが入ったスーツとシークレットブーツ。
…私はチビと認識されてるのか……
何となくショックを受けながら更衣室の端にある鏡で自分の全身を映した。
何だかそれがあの夢とカブって肩をそっと押さえた。
ーーーーー忘れるなーーーーー
『……っ』
忘れないから。
少し、鎖を緩めさせて。
そんな事を願うまで心は甘ったれる様になった。
『っ強く……』
目が疼く様に痒くて熱い。
鎖は緩むどころか私を離れていって私を闇に落とそうとした。
それにしがみつく私は、鎖無しでは生きていけない?
溢れかえる思いと沈んでいく思いは、激しく差をつけはじめる。
暫くしゃがみ、自分の醜さを味わった。

