薇姫/獣帝




「…そろそろ聞いてもいいでしょうか?」



「何を?」



暁月は片方の口角を上げて不敵に笑う。



「………琉稀と、あなた方の関係です」




來哉は強い口調で鋭く私達を見た。




「そーいやずぅっと言ってなかったな…」



咲夜はしまった、と言いた気に額に手を置いた。




『お前等、何も言わずに私の病室出入りしてたのか?』



「あ?あーー…うん。」




棗は面倒くさそうに頭を乱雑に掻いた。





「…別に、言える事だったのか?」



陽がキョトンとした顔で首を傾げる。





『別に言っても何も無い関係だし…』




「何も無くはないでしょ…」



淳は悲しそうに眉を下げた。



「………日向、説明よろしく」



咲夜は手に持っていたノートパソコンを操作しながら日向に押し付けた。



「俺っ!?」



日向は心底嫌そうに顔を歪めたが、諦めた様に溜息を吐いて來哉達を見た。





「俺達の関係………なぁ……」



うー、と唸りながら日向は首を傾げてヘラっと笑った。







「世話係………かな?」




「あと、護衛」



棗が横から足しながら日向は説明した。



「………琉稀ん家って…」



何?と言いたかったのだろう。




「悪いがそれ以上は言えねぇ。」



暁月は鋭い視線を來哉達に向けて遮った。




確かにこれ以上言えば私達にも害は及ぶが、1番害が広がるのは來哉達…獣帝の未来だ。




『ごめんね、あまり詮索しないで欲しい』





私も來哉達を見ながらそう言うと、來哉達は苦虫を噛み潰したような顔をして「
悪い」と呟いた。