客観side
病室には病院独特の消毒の匂いが立ち込めている。
機械の規則正しい音が部屋に静かに響く。
その中で少年5人は静かに立ち尽くしていた。
「……俺達、何も出来なかったね」
1人の少年は自嘲気味に笑いながらくしゃりと前髪を掴んだ。
その頭にぽんっと手を置いてわしゃわしゃと撫でているもう1人の少年も苦々しい表情で居る。
5人と離れた所に居る1人の少年は清潔な白いベッドに横たわる少女の手を両手で包んでただじっと少女を見ていた。
「……紘、あの人達は………」
何だったんだ?
そう問いかける少年の1人に紘と呼ばれた少女に寄り添う少年はただ質問した少年を見つめた。
「………聞けは、出来ないんだな…」
「………悪い」
紘と言う少年は顔を歪めて握るてに力を込めた。
「………琉稀…」
横たわる少女の名を、切なそうに呼びながら。
客観side-END-

