手術室から運ばれてきた琉稀は顔が青白かった。
「琉稀ちゃんすっごい青くなったね、前までは白かったのに~」
「笑い事でも何でもねぇよ」
棗さんは溜息を吐きながら怜央さんの頭を軽く叩いた。
俺達の神妙な顔に気づいた咲夜さんは微笑んだ。
「大丈夫、琉稀の体力はスゴイし。
それに、琉稀は起きてくれるよ」
どこからそんな自信が湧き上がってくるんだ、と不思議に思いながらも、咲夜さんの言葉で少し気が楽になったのも確か。
「夏休み中には目を覚ますよ」
「学校とか何かあったらよろしくね~?」
「紘、お前最近うち来てねぇだろ」
バラっバラな話をし出す棗さん達に唖然と口を開いて間抜け面した。
「さぁて、晃さんとこ行こうかな~」
「え?病室にはーー」
「行かねぇよ。
琉稀、目ぇ覚ますもん」
暁月さんは俺等を睨む様な視線ではなく、ただ単に目を向けた。
信じられるこの人達がスゴイと思ったし、信じられないとも思った。
「んじゃ、君達と紘は琉稀についてあげてて?
あの子寂しがり屋だから~」
「琉稀のどこが寂しがり屋だよ…」
くだらなさそうな会話をしながら嵐の様に去って行った怜央さん達。
あの人達の若干の空気の違和感を感じていた。
恭輔side-END-

