「俺は棗だ。
こいつは怜央」
「はーぁい♪」
陽気な怜央さんと、棗さんはさっきの取り乱し様が嘘かの様に大人な雰囲気を醸し出している。
「んで、こいつが「咲夜だよ。琉稀がいつもお世話になってるね…」
怜央さんの後ろをついていた人が咲夜さん。
咲夜さんは落ち着いていてほんわかとした雰囲気だった。
それでもピリピリしている空気は、後の3人のせいかと思う。
「こいつは淳-Jun-。
んで、その隣が暁月。
あとの残りが日向」
「あとの残りって何だてめぇおい。」
淳さんからは思いっきり睨まれているし、殺気も向けられている。
日向さんはただじっと俺達を見据えている。
でも、その瞳には抑えきれていない怒りが伺えた。
暁月さんは、苛立ちを隠そうともせずに俺達を睨みつける。
俺達はそんな人達の視線に申し訳なさと自分達の不甲斐なさを覚えた。
「んじゃ、次そっちの番だよ~」
ヘラっと笑って促す怜央さんに少し助けられながら口を開いた。
「えぇと…………恭輔、です」
「あ、副総長君だ。ふむふむ。よろしく~」
「………來哉です」
「尚、です…」
「陽です」
「…透璃、で、す」
透璃は動揺を隠しきれず呂律が回りきっていない。
「ふむ、よろしくね~」
怜央は笑ってそう言って、壁に凭れかかった。
「琉稀いつ目ぇ覚めっかなぁ」
「暫く時間かかるだろ」
「だよねー、なら俺暫く居てもいいよね?
琉稀の寝てる時くらい、」
「…………いつも、居てやれよ」
2人の会話に少しずつ暗闇が広がり始めて俺達は目を泳がせながら聴いていた。

