恭輔side
琉稀が、轢かれた。
面子を庇って、大きく吹っ飛ばされて血だらけで。
綺麗な藍色の髪と白い肌、全てが赤に染まっていた。
救急車を呼んだら、すぐに来て救急隊員は目を見開いて血相を変えて琉稀を運んでいった。
助かるのか。
でも、一見しただけで深く肉を抉られていた。
琉稀の最後に庇った面子への言葉が、悲しく頭の中でリピートされる。
嫌だ、嫌だと叫ぶ心に自分自身、弱いなぁと自覚させられた。
手術中、のランプは俺達に思い出させるかの様に赤々と光り続ける。
「……っ琉稀…‼」
紘は床に膝をついて唇を噛み締めている。
その唇からは血も滲んでいて、どれだけ後悔しているかが伺えた。
「……紘‼」
暫く沈黙があった時、廊下を駆ける慌ただしい足音と共に紘の名を呼ぶ低い声が廊下に響いた。

