薇姫/獣帝





「2日目ー!」


「はもう帰るよ」


「え!?何で!?」


尚と恭輔は漫才の様な事をしていて、陽は暇そうに煙草を吸っている。



透璃はまだ眠いらしい。



今日は來哉さんは覚醒してます。←



『帰るの?』



「うん、ちょっと急用が入っちゃった」



恭輔は苦々しく笑いながら携帯で何かを打っていた。



「ごめんね、今日は亮太と敦に送らせるよ。



車も手配出来ないけど…ごめんね……?」



『いいよ、何なら1人で帰る』



「それは駄目かな」



何かあったらしい。



「紘は?」


尚が首を傾げて恭輔に聞く。



「……どっちでもいい線だなぁ…」



恭輔は困った様に頭を掻いて紘を見た。



『……』



そうか、獣帝の話か。





…私は女だから、か。




拳を骨が軋む位まで強く握った。




「別に居てやってもいい」




紘は素直じゃ無く、ぶっきらぼうにそう言った。



「……んじゃ、そうしようか。



倉庫に一回行ってそれからね。」





『私のマンションまで歩いていけるしね』



私の家から倉庫って、まぁまぁ遠くない。



「お、亮太みっけ!」


尚が指望遠鏡を両手で作って腰を屈めて見る。




……ガキか。



とか思いながら皆で車に乗り込んだ。





亮太はいつものスマイルで運転席に座っていた。




「ごめんな、琉稀。


俺と敦なんかで」



なんかって…………



『送ってくれるだけで嬉しいよ』



亮太は照れ臭そうに笑って車を運転し出した。