薇姫/獣帝





数分か数時間か。




わからないほど沢山の時間熱中していた。




「っはー‼



つっかれた!やばい!明日筋肉痛かも!」




尚が叫びながら砂浜に寝転んでいる。




皆もそんな感じでグッタリしている。




…もしかして、



『…遺体って……』



「うん、こうなるのが前もあったんだよ」




恭輔は顔に手を当てて顔を見えない様にしている。




「てか、琉稀さん、それは無いわぁ~」



『は?』



「ビキニとか、反則でしょ~。



胸意外にでかいし、着痩せするタイプ?」



……



あえて今回は言わせてもらおう。




『黙れ変態が。バレー集中してろよ』



「してても視界に入ってくんだもん」




陽はへらへらと笑いながら寝込んで荒く息をはいている。




「…何か、陽が息切れってエロい事しか浮かばないよね」



「も、本当下ネタやめて。」



尚が言ってそれを恭輔がやめさせた。




『紘、大丈夫?』



「うん…」


紘はぼーっとしてたら顔面にボールが当たっていい音をさせてたから。



絶対痛いゎー。



『……私、海入ってくる』



そう言って1人で海に向かって行った。





皆は屍となりつつ雑談をしている。




腰あたりまで水が来た時、ピタリと止まった。





さっきまで真上近くにあった太陽は海に半分埋れかけていて、オレンジ色に全てが染まっていた。




その光景に目を奪われながらその場でずっと立ち止まっていた。





「……綺麗だろ」




隣からパシャ、と小さく水音が聞こえて見ると來哉だった。



來哉は景色を見ていて、私も視線を來哉から夕焼けに戻す。




『うん、綺麗だね』



返事をするとクッと喉を鳴らして笑う來哉の声が聞こえた。





「……1人で抱えなくてもいい」






來哉は静かに口を開いて私の手を握った。




「お前にはもう、仲間が居る」




來哉の手の力は強まっていく。





「……頼れよ、もっと。





必要としろよ、俺達を…





俺を……………」





來哉の言葉で無意識に、自分からも手に力を込めていた。