薇姫/獣帝





『透璃』


「……おい」




「……んむぅ」


透璃は呻き声の様で可愛い声を出す。




「チッ…起きネェ」



『はぁー…』



溜息を吐いて透璃の体を揺らしていた手を止める。



「……琉稀。」



『ん?』



「……やるの?アレ」


『だって、アレならいっつも皆起きるし』



「……やだ」



やだって…


紘の頭を撫でながら苦笑した。




『このままだとずっと起きない気がする』



「……確かに…」




耳元に口を寄せてすっと息を吸う。








『起きろ』




低く呟くと、透璃はビクッとして慌てて起き上がった。




顔の真横を通って起き上がったから、少し冷やっとした。



「る、琉稀…」



『透璃、寝起き悪い』



「……」



透璃は目を見開いて私を見てる。



それを見て肩を竦めながら『もう行くから着替えな』と言って部屋を出た。