薇姫/獣帝






『………------』




「何て言った?」



『何も言ってないよ』




笑って言うと、紘は不服そうな顔をしたものの私を離した。



『ほら、さっさと透璃起こしに行くよ』



紘の腕を引っ張って二階に上がる。


思わず出てしまった本音に自分自身吃驚した。



口がこんなに緩んでるなんてな…



………聞こえなかったのは、不幸中の幸い…か。












『………学生には、紘だけなればいいよ』