「ここ、空き部屋だから今日からお前の部屋な」


『へぇ、一室一室結構広いんだ。』



「……まぁな…」



大体は相部屋だけど、お前は女だから1人で使わせてる。



そんな事を言えない來哉って、結構チキンだと作者は思ってしまう。



ザワザワ……



倉庫の隣にある第二倉庫が泊まるところらしい。



今まで全く気づいてなかったけど。




左隣の部屋から尚と透璃が顔を出した。


「ん?あれ!?


早くない!?」


尚が目を見開いて口を開けて、透璃は私に抱きついてくる。



『普通だと思うけど。』



「琉稀って、着替えと歯ブラシがあれば大丈夫~みたいな感じだもんね」


尚に言われた言葉に内心ぎくっとする。



「お、居たいた。


お前等何してんの?」



「もう始まりますよ。」


陽と恭輔が呆れた様に私達を見る。




「あ、忘れてた忘れてた」



尚がべっと舌を出しながら片目を瞑った。




『行くって、何?』



私が聞くと、皆は悲し気に笑った。




「宿舎*の下には開たスペースがある。


そこでみんなで飯食うんだ。」



*=第二倉庫の事。


あぁ、皆はそこでご飯を食べるんだ。



まぁ、私には関係無いか。