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虚しく響く携帯の着信音に目を開く。
暫く放っておいても切れる気配がしないので、電話に出た。
『はい』
「琉稀?
今琉稀ん家の前に居るんだけど来れる?」
電話は恭輔だった。
意外で初めての電話相手に少しビックリした。
『あ、ぁ。
着替えたらすぐ行く』
「ははっ、着替えてなかったんだ。
じゃぁ寝起き?」
『ん…』
「別に急がなくていいよ……………って言いたいところなんだけどね。
ごめんね、今日は終了式あるから余裕無いんだ?」
絶対に電話の向こうで話している恭輔は黒い笑みを浮かべて居るのだろう。
安易に予想出来て逆に怖かった。
『あぁ。
5分あればいい』
私は制服を取り出しながら電話を一方的に切って服を脱ぎ捨てた。
シャワーは朝浴びるつもりだったが、昨日のうちに浴びていたしいいだろう。
歯を磨きながら片手でカラコンをつける。
髪は無造作にはねていたが、まぁ気にしないでおこう。
べったんこの重みの無いスクバを肩にかけ、スニーカーを履いて家を出た。

