薇姫/獣帝




表に回されていた車に乗り込む。



背凭れにゆっくりと身を預けて隣に乗り込む棗に目だけを向ける。



『……………怜央。



何の仕事なの』



びくり、と肩が上がった様子を見ると確実に仕事らしい。



私は棗から目を離して車窓に移した。




「……琉稀」




棗は私の名前を呼びながら片手で顔を覆った。



「……頼むから、お前が傷つく様な事はやめてくれ」





棗の言葉に胸が裂かれた様に痛む。




棗だって……



私は若頭補佐と言う名を貰って居る。



だけど、咲夜や棗、暁月、淳、日向。



裏の若頭補佐と組員に呼ばれているあいつ等とお前はどうなる?




『……私は…』








女だから?



じゃぁ男並みに力が強くなればいい?







何でなの?









私は、昔から……














棗より、もっと早くから

















修行してたよ。