薇姫/獣帝




『……尚、すんごい顔してる』


「え?何かショックなんですけど」



すごく楽しそうに抑えてるんだろうけど、抑えられていない口元のニヤケが不気味。



『楽しみでしょうがないのな』



「うん!」



尚はその後も手をぐっぱっとしながら、そわそわと動いていた。



紘は私の背中にのっかりながらぼーっとしてた。



そして、一通り皆の整備が終わると二階に上がった。


朝から集まっているが、暴走は夜からの筈。


『何でこんな時間に集まったんだ?』


陽が顔をあげてあぁ、と呟いた。



「今からは宴があんだよ~」


宴?




「21:00から暴走開始。


んで、今からは酒は無しで宴だよ」



ぅ、宴……………