倉庫に着くと、沢山のバイクが倉庫の外にまで出て来ていた。
『多いな…………』
「獣帝の奴等全員分だからな。」
來哉はまだ熱心にバイクを弄ってる子を見て少し口角を上げていた。
「ぁ、琉稀~來哉~~!」
前方から何かが見えてそれに目を向けると、尚と紘だった。
『尚、紘も。
何してんの?』
私は首を傾げながら聞くと、尚が無邪気な笑みを浮かべた。
「陽と恭輔が今弄ってんだ!
だから、少し見に!」
……………
手ェ出す気満々だろ。
私は白けた目で尚を見ると尚はさっと目線を外した。
チッ…
私は内心舌打ちしながら倉庫に足を踏み入れた。
「ぉ、琉稀に來哉」
「やっとですか?遅いですよ」
陽と恭輔は自分のらしきバイクを弄っていた。
『よ。
よくやるね』
「まーなー♪
久しぶりの暴走だし、楽しまないと損でしょ~」
陽は笑いながらバイクを見ていた。

